大阪府警が専従班 - 〜昨年の40倍、被害1600件(10月まで)〜  耳かきのような特殊な金具を使ってマンションや事務所のかぎを開ける「ピッキング」という手口の窃盗の被害が、10月末までに大阪府内で昨年同期の約40倍と激増、大阪府警は18日までに「ピッキング窃盗専従捜査チーム」を結成した。東京など大都市圏で同様の傾向があり、府警は不法滞在の中国人らの複数のグループが介在しているとみて集中捜査。メーカー側も警戒を強めている。  調べでは、「ピッキング」は2本の金具を使い解錠する技術。安全とされた高層のテナントビルやマンションが狙われ、首都圏では数年前から空き巣の被害が続出。大阪では昨秋から急増、今年は10月までに1632件に上った。  府警は今年になって計42人を逮捕。約3分の2が中国人で、供述などによると、本国でこの技術を覚えて不法入国してくるケースが多いという。福建省出身の男性は「出身地の村では独身の男が日本に行って盗みで稼ぐケースもある」と供述。今春、蛇頭から偽造パスポートを約350万円で購入し空路、入国。5件の犯行で得た金で、代金を返済したという。  また警視庁が今春逮捕した中国人は昨年10月、大阪府茨城市内の会社事務所に同様の手口で侵入。ノートパソコン2台と1160万円の預金通帳を盗み、別の共犯者が金融機関から偽造した印鑑で約600万円を引き出していた。  府警は、中国人グループが新幹線などで大阪−東京間などを移動し、犯行を繰り返しているとみている。  かぎのメーカーも対策に躍起で、新型を開発し、業界団体を通じて警戒を呼びかけている。大手の「美和ロック」(東京)は「かぎを交換するか、解錠に時間がかかるように補助錠をつけてほしい」といっている。