(2000.10.23 西日本新聞) 

社説】犯罪白書 摘発率の低下を憂える

 一般の市民が最も被害にあう犯罪は何だろうか。

 それは窃盗である。昨年一年間で百九十一万三百九十三件も発生している。一日平均で五千二百三十四件も盗難事件が起きている計算になる。

 法務省から二〇〇〇年版犯罪白書が発表された。特色として(1)刑法犯認知件数は百九十万四千五十一件と過去最高となった(2)少年犯罪の摘発は前年より減少した。少年による強盗は増え、殺人や婦女暴行は減った―などが挙げられる。

 その中で注目されるのは、交通関係の業務上過失事件を除く摘発率が三三・八パーセントと戦後最低になったことだ。三件に一件しか解決していないという事態に陥っている。認知件数の約六五パーセントを占める窃盗事件の摘発率が、前年より四・〇ポイントも下がって二九・四パーセントになったことが大きな理由だ。

 窃盗事件の摘発率の低下にはいろいろな背景はあるだろう。第一に警察の捜査力の弱体化が挙げられるかもしれない。外国人らによる組織的で新型の窃盗事件が多くなったことも犯人を捕まえにくくしているようだ。

 昨年ごろから、大都市を中心に特殊な金属棒を使って住宅街の留守のマンションや事務所のカギを開ける「ピッキング」という手口の窃盗事件が急増している。

 十人前後のグループを組み、下見をした後、見張りを立ててカギを開け、盗みに入るという役割分担ができている窃盗団によるものだ。

 大阪府警が今年摘発したグループは岐阜、愛知など全国で約百七十件、二億三千万円相当の窃盗を重ねていた。

 九州でも今年になり、各県で被害が続出している。特に福岡県では九月初めまでで前年の六倍にもなる二百七件に上っている。

 捜査当局は中国人グループによる犯行とみており、背後に日本の暴力団が介在しているとにらんでいる。

 以前は、カギの掛かっていない家やマンションが被害を受けたものだが、グループによるピッキング盗は戸締まりをしていても防ぎようがない。それだけ悪質とも言える。

 警察は今のところピッキング盗でも開けられないカギに取り換えたり、二重ロックのカギにするよう呼びかけているが、結局は自衛策しかないということのようだ。

 窃盗事件の摘発率が二九・四パーセントに下がっているのに、ピッキング盗のように犯人の手がかりが少なく、未解決の事件が増えていることは心配だ。

 被害にあった人たちは、また入られるのではないかと戦々恐々としているとも聞く。窃盗事件は、殺人などと比べると重大犯罪ではないだろう。しかし、「安全」「安心」が世界的な長所でもあった日本の市民生活を脅かすまでになっては、とても看過できる問題ではない。

 犯罪捜査に軽重はない。警察は窃盗犯罪の摘発にも心血を注いで断固たる態度で対処してほしい。それが警察の信頼回復にもなるからだ。

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(2000.10.21 読売新聞) 

ピッキング盗難急増 金属棒で軽々解錠 昨年数件、今年既に85件=群馬

 ◆外国人組織の犯行? マンション住民など急ぎかぎ交換

 かぎ穴に金属の棒を差し込んでかぎを開ける“ピッキング”による盗難が全国で多発しているが、県内でも昨年一年間で数件だった被害が、今年は八月末の時点で八十五件と急増し、県警は警戒を強めている。また、マンションの住民や企業では、かぎを取り換える動きも目立ち始めた。

 県警によると、ピッキングは、前橋、高崎市などの都市部を中心に増え、八月末までの被害は、マンションなどの一般住宅が三十九件、会社事務所二十二件、会社事務所に侵入して金庫を荒らしたものが二十一件、店舗で三件起きている。

 警察庁によると、全国では九月末までに、東京、神奈川、千葉、埼玉、愛知の一都四県で前年同期の二・四倍に上る一万八千九百三十一件発生した。

 県警では、大半が外国人グループの犯行と見ているが、犯行後、他県に移動するため、摘発に手を焼いている。今年四月、入管難民法違反で県警が逮捕した中国人グループ四人は、ピッキング用の工具を持っており、県内外で犯行を繰り返していた。

 犯人は、先端を曲げた細い金属の棒をかぎ穴に差し込むだけで、軽々とかぎを開ける。窓ガラスや扉を壊さず、犯行後はかぎを閉めて逃げるため、被害者が窃盗団に侵入されたことに気付きにくい。中には、預金通帳の使用停止を銀行に通報されるまでの時間稼ぎに、かぎ穴に接着剤を詰める例も出ている。

 被害にたまりかねて、ピッキングしにくいかぎに交換する動きが広まっており、前橋、高崎市内のかぎ業者には、半年前ごろから、かぎの交換に絡む問い合わせが急増している。

 高崎市内のマンションでは、先月初旬、一日に二件の被害が出て、マンションの管理組合で約四十戸のかぎ全部を交換した。県が今年供給した高崎、伊勢崎市などの県営住宅八十二戸は、ピッキング被害に遭いにくいかぎを採用しており、既存の県営住宅でも、かぎの交換を検討中だという。

 前橋市内のかぎ業者は「慣れれば、ピッキングで一分以内にかぎを開けられる」と話し、狙われるかぎの大半は、かぎの平面に縦に凸状の出っ張りがあるタイプで、かぎの平面に縦に凹状の溝が掘られているタイプはピッキングでは開けにくいという。かぎの取り換えは「一―二万円が相場」。

 また、ドアにもう一つかぎを付けるのも防犯効果がある。ピッキングに時間がかかるため、犯人はそのドアを避ける傾向があるからだ。

 ◆県警、進出組織の増加を懸念

 ピッキングの被害が二十日の県議会決算特別委員会で取り上げられ、久保寺章・県警捜査一課長は、「中国人犯罪組織がピッキング、窃盗、見張り、運転手と役割分担して関与している可能性が高い」と指摘した。現在、首都圏の取り締まりが厳しくなっており、今後、窃盗グループが群馬への進出をさらに強める心配があると注意を喚起した。

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(2000.10.12 中日新聞) 

中国人ピッキング窃盗団 余罪290件、1億6000万円 愛知県警捜査

名古屋市港区で今年六月、開錠用のピック(細い金属棒)を使い、マンションに空き巣に入った張祖明容疑者(35)ら中国人三人が逮捕された事件で、愛知県警捜査三課、国際捜査課、港署などは十日までに、同容疑者らの余罪が約二百九十件、総額一億六千万円に上ることを突き止めた。

 張容疑者らは六月十四日、港区内の十階建てマンションの四階に住む男性会社員(54)宅からパスポートや指輪、香水などを盗んだ疑いで逮捕された。

 捜査三課などの取り調べの結果、今年四月以降、愛知、岐阜両県の人目に付きにくいマンションの高層階ばかりを狙って宝石や貴金属などを盗む空き巣を繰り返し、被害は両県で約二百八十件、約一億五千万円に上ることが判明した。

 このほか張容疑者は、今年三月までに別の中国人と組んで東京都と埼玉県で約十件、被害額約一千万円の空き巣を重ねていたことも新たに分かった。三人は留守がちになる平日の午前十時−午後二時を集中的に狙い、地下鉄やタクシーなどで移動。一人がエレベーターの動きを見張り、実行犯の二人と携帯電話で連絡を取り合い摘発を逃れていた。盗んだ物品は、都内の知り合いの中国人に頼んで換金。数十冊手に入れたパスポートは一冊一万円で売りさばいたという。

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(2000.10.05 河北新報) 

多額窃盗事件多発/夜間捜査も強化/福島県警が検討会/各署一体となり対処

 

 9月以降、郡山市を中心に県内で10件もの多額窃盗事件が相次いでいることを受け、県警は3日、郡山署で緊急の捜査検討会を開き、夜間の捜査体制の強化などを県警一体となった協力体制を構築することを確認した。

 検討会には刑事部長や捜査一課長など県警刑事部の各所属長、福島、郡山、会津若松、いわき中央の各署の捜査幹部ら約70人が出席。事件の概要や手口を分析し、対応を協議した。

 侵入手口は窓ガラスやシャッターを破ったり、ドアのかぎを特殊な工具で外す「ピッキング」など、すべての事例が一致しているわけではないが、似ているケースもあり、複数人で侵入し、金庫をバールなどでこじ開け現金を盗むなど、犯罪の態様に類似性がみられるという。

 アジア系外国人とみられる不審者が事前に現場周辺で目撃されている例も数例確認されている。県警はプロの広域窃盗団だけでなく、地元に土地勘があり窃盗団を手招きする人間もいるとの見方を強めている。

 今後の対策として、(1)夜間における捜査体制の強化(2)不審者情報など手口分析に基づいた迎撃体制の強化(3)貴金属店などへの防犯広報の徹底(4)他県警との情報交換強化−などを進める。

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(2000.10.01 毎日新聞) 

ピッキング盗続発 施錠外すのに、わずか1分 /秋田

 ◇狙われる高層マンション

 特殊な工具を使ってマンションのカギを開けて侵入する「ピッキング」による盗みが秋田市で続発している。秋田署は容疑者2人を逮捕したが、その後も被害が続いた。施錠を外すのに「手慣れた人なら1分もかからない」(市内のカギ専門店)という高等テクニック。秋田署は「不審者を見たらすぐ110番してほしい」と注意を呼びかけている。【田所柳子、野口武則】

 ■異常に気づかず

 最初に犯行が確認されたのは9月7日。秋田市山王の男性会社員が仕事を終えてマンションに帰宅すると、カギはかかっていた。部屋に入るといつもと微妙に違う気がした。通帳と印鑑を確認したらなかった。男性と同じマンションに住む別の男性は約1週間後、通帳を盗まれていることに気付いた。その間、まったく異常に気づかなかった。中国人の容疑者2人は翌8日に逮捕されたが、その後も3件のピッキング被害が相次いだ。

 6件の被害は千秋矢留町や山王などの市街地で起きた。いずれも、これまで防犯面で安全とされてきた高層マンション上層階で発生している。県警は、マンション上層部はエレベーターの表示や階段の音から住民の帰宅が分かりやすいうえ、人目につきにくいことからピッキング犯に狙われるとみている。秋田署は目撃情報が素早い捜査に重要として、「不審者を見かけたら110番」と印刷したビラをマンション住民に配布し、注意を呼びかけている。

 ■背後に中国の組織?

 警察庁によると、全国的なピッキングの被害状況は把握していないが、東京、神奈川、千葉、埼玉の1都3県で昨年、9000件以上発生した。検挙されたのは中国人が中心で、複数の窃盗団が存在しているという。秋田市で逮捕された2人組も中国人だったことから、県警では背後に中国人の犯罪組織・蛇頭が介在している可能性もあるとみて2人の身元を調べている。

 犯行は一般的には、グループ内のメンバーが「下見」「見張り」「カギ開け」「盗み」などの役割を分担しているとされる。首都圏では人通りが少ない日中の住宅街や休日のオフィス街での被害が目立つという。

 ■対策はカギ交換

 県内での被害はいずれも同じ業者が管理する高層マンションで、ピッキングで狙われやすいディスクシリンダー錠と呼ばれるドア錠を使用していた。秋田市旭南の椎名金物店の椎名富一さん(59)によると、カギの側面に刻みがあるディスクシリンダー錠は約30年前から広く普及し、東北地方では7割近くのマンションで使われているという。

 ピッキング対策用のカギとして、錠内の構造が異なるロータリーシリンダーや、側面に刻みがないカギを使うディンプルシリンダーなどがある。料金は1万5000円前後からで、高いほど複雑な構造で安全性も高まるという。また一つのドアに錠を二つ付ける方法は、用心ぶりを犯人にアピールする効果もあるうえ、安全面でも心強い。

 椎名さんは「カギがかかっていればいいという安全意識では済まなくなった。カギを選ぶ際には、安全を買うという意識を高めてほしい」と話す。ピッキングがあった9月から、カギの交換依頼が増えたという。

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(2000.09.30 毎日新聞) 

ピッキング窃盗団、逮捕 中国人含む5人、長崎市など計12件−−県警など /長崎

◇長崎市などで計12件

 特殊な金属棒を使って錠前を解くピッキングという手口で長崎市内や関東で窃盗を重ねていたとして中国人と日本人の5人のグループが県警捜査1課と長崎署に逮捕され、一部が有罪判決を受けていたことが29日分かった。

 グループは、中国上海市出身の男性3人と、日本人の男性1人(死亡)、同女性1人。

 県警によると、5人は昨年12月15日、長崎市内の弁護士や不動産会社の事務所などが入った雑居ビルで、錠前を破って事務所内に侵入。バールで大型金庫をこじ開けるなどして現金や預金通帳、パソコンなどを盗み、通帳で市内の複数の銀行から現金250万円を引き出した疑いで6月までに逮捕された。8月までに順次判決を受け、一部は公判中。

 調べに対し、グループは長崎市と東京都、埼玉県での余罪を自供、被害は計12件約1285万円に上るとみられる。また、ほかに中国人2人を指名手配して行方を追っている。

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(2000.09.29 毎日新聞) 

ピッキング窃盗団逮捕−−中国人を含む5人、長崎などで計12件

 特殊な金属棒を使って錠前を解くピッキングという手口で長崎市内や関東で窃盗を重ねていたとして中国人3人と日本人2人のグループが長崎県警に逮捕され、一部が実刑判決を受けていたことが29日分かった。中国上海市出身、陸生達(43)=懲役2年6月▽張旭明(32)=同1年6月▽大阪市、三輪雅美(32)=同2年4月=被告ら5人。

 県警によると、5人は昨年12月15日、長崎市内の雑居ビルで、錠前を破って弁護士事務所などに侵入。バールで金庫をこじ開けるなどして現金や預金通帳などを盗んだ。さらに盗んだ通帳で複数の銀行から現金250万円を引き出した。

 グループは長崎市と東京都、埼玉県での余罪を自供、被害は計12件約1285万円に上るとみられる。ほかに中国人2人を指名手配して行方を追っている。

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(2000.09.28 読売新聞) 

ピッキング盗 中国籍5人を再逮捕=愛知

 「ピッキング」と呼ばれる特殊な技術でカギを開けて会社事務所などに侵入、金庫から現金や貴金属などを盗んだとして、県警捜査三課と中村署などの合同捜査本部は二十七日までに、中国籍で住所不定、無職高安祥(24)ら五被告(いずれも別の窃盗罪で起訴済み)を窃盗などの疑いで再逮捕。共犯の中国籍の男を同容疑で指名手配した。

 調べによると、高被告らは今年六月十二日未明、十四山村の印刷会社事務所のカギを開けて侵入、室内の金庫をバールでこじ開け、現金約一千万円と小切手四通(額面約九百万円相当)を盗んだ疑い。

 同本部では、五人は、日本人と中国人による窃盗団を結成、今年四月下旬から、愛知、岐阜、三重の東海三県と東京都で計約三百件、被害総額約七千万円の犯行を繰り返したとみて裏づけ捜査を進める。

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(2000.09.27 読売新聞) 

通帳から印章複製 パソコンから発見 窃盗容疑で逮捕 /秋田

 九月に秋田市内で相次いだピッキングと呼ばれる手口による窃盗事件で、秋田署に逮捕された中国籍の男二人が所持していたパソコンから、県警は二十一日までに、盗んだ通帳から取り込んだとみられる印章を発見した。印鑑を通帳と一緒に盗み出さなくても、印章を複製し金融機関の窓口で現金を引き出せるようにしていたとみられる。また同署は同日までに、共犯とみられる住所不定無職の中宮敏雄容疑者(五九)を窃盗の疑いで逮捕、秋田地検に送検した。

 パソコンから見つかった印章は複数あり、中には秋田市で盗まれた通帳に押されていた印章も取り込まれていた。県警では、窃盗団の中で起訴されている中国籍の張勇被告(三七)が、パソコンを使って偽造免許証を作成したり、通帳から印章を取り込む担当であったとみている。

 押収したパソコンには、ロックがかかっていて判読できないデータがあるといい、データの解析を急いでいる。

 また共犯として逮捕、送検された中宮容疑者については、張被告ら二人の供述に基づいて、秋田署が全国に指名手配していたもので、北海道警機動捜査隊が札幌市内の知人宅にいた中宮容疑者を発見した。

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(2000.09.09 読売新聞) 

ピッキング盗 福岡でも暗躍 中国人4人逮捕

◆拠点から道具押収 県内被害6倍206件(昨年同期比)

 全国各地で多発している「ピッキング」と呼ばれる手口の空き巣を、福岡市内のマンションなどで繰り返していたとみられる中国人グループの四人が、福岡県警などに窃盗容疑で逮捕されていたことが八日、分かった。県警は、グループが活動拠点にしていた同県篠栗町のマンション室内から、かぎをこじ開ける際に使う小型の特殊金属棒を多数押収。組織的に各地でピッキングを重ねていた可能性が強いとみて追及する一方、背後関係を調べている。

 福岡県警と警視庁は八月下旬、東京都内で起きた中国人が絡む抗争事件の関係者が、篠栗町高田のマンションに潜伏しているとの情報で捜索。室内からピッキングの道具で「ピック」と呼ばれる、耳かきのように先端が細く曲がった特殊金属棒を見つけ、押収した。

 室内には貴金属、株券、現金などもあり、その一部が、福岡市内のマンションの住民らから盗難届が出ている被害品だったため、室内にいた四人を窃盗容疑で逮捕した。「福岡市などのマンションで盗みを繰り返した」と供述した容疑者がおり、県警では、中国国内でピッキングの手口を知ったうえで来日したとみて追及している。

 ピッキングは、玄関ドアのかぎ穴にピックを突っ込んで施錠を解き、侵入して現金や貴金属などを盗む手口。一九九八年ごろから首都圏を中心に急増。今年は六月末までの半年間に、警察庁の確認分だけで、昨年同期の約四倍の約一万三千八百件が発生している。九州では昨年春ごろから被害が目立ちはじめ、福岡県内では一月から八月末までに、昨年同期の約六倍の二百六件が発生し、被害額は現金だけで計三千九百万円に上っている。

 警察庁は被害が急増していることから、ピッキング窃盗犯らを「特定重要窃盗犯」として、全国の県警本部に取り組みの強化を指示している。

 ◆多い中国人組織

 ピッキング盗は、中国人が組織的に行っているケースが多いとみられる。警視庁などが二月に摘発した事件では、中国人の男が中国・福建省出身者を集めて窃盗団を作り、四都県で二百九十件の空き巣などを重ねていた。被害総額は約六億八千万円に上り、「地下銀行」を通じて郷里に送金。日曜大工店などで錠前を買い、訓練を重ねていた。

 また、愛知県警が六月に逮捕した中国人五人組は実行犯、見張り役などと役割分担し、主にマンションの最上階の部屋を狙っていた。主にディスクシリンダー型のかぎ開けに使われるピックを使用し、被害総額三千万円以上の盗みを繰り返していた。

 ◆防犯には2種類のかぎ

 かぎの設置業者でつくる日本ロックセキュリティ協同組合(東京)によると、ピッキングでは、シェアの大半を占めるディスクシリンダー型が狙われている。対策は、全国防犯協会連合会が防犯性に優れていると認定したものや、ディスクシリンダー型とは別のタイプへの交換があるが、より確実なのは、二つ以上を設置すること。

 同組合は「違うタイプのかぎを複数設置すると、当然、開けるのに時間がかかる。統計では五分かかると、大半はあきらめるという結果が出ており、どのようなかぎを選ぶのかは専門業者に相談してほしい」と話している。

福岡市内の業者は昨年七月、ディスクシリンダー型のかぎを使っている場合は、取り換えるよう注意を呼びかけるチラシを配った。今年に入ってから、かぎの交換を求める要望が相次ぎ、すでに昨年の三倍近い約一万五千件に上っている。

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(2000.09.02 読売新聞) 

 

ピッキング盗難に警視庁が対策本部設置

 かぎ穴に細い工具を差し込んで施錠を解く「ピッキング」による盗難事件が東京都内で激増していることから、警視庁は一日、刑事、交通、地域、生活安全の四部からなる総合対策本部(本部長・奥村万寿雄副総監)を設置、本格的な対策に乗り出した。

 同庁によると、ピッキング盗の被害は、先月末現在で八千三百八十七件に上り、昨年一年間の六千百十一件を二千二百件も上回っている。被害の約七割がマンションを狙った空き巣で、大半が中国人窃盗団の犯行とみられている。

 同本部では今後、町内会やビル管理者らにピッキングに強いかぎへの付け替えを求めるほか、あらゆる法令を適用して窃盗団の摘発を進める方針。同本部は「不審者を見かけたら、すぐ110番を」と話している。

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(2000.08.30 中日新聞) 

空き巣ピッキング許しません 大手メーカー 新錠で勝負 ロータリー錠 従来型

より防犯性高く

 錠前メーカー最大手の美和ロック(本社東京)は、特殊工具を使ってドアを開ける窃盗「ピッキング」に関連し、被害を受けやすい最も普及しているディスクシリンダー錠の大口の新規受注を九月末で中止し、より防犯性の高いタイプの錠に全面的に切り替える。窃盗団による空き巣被害が全国で多発しており、メーカーの動きは犯罪抑止の面からも注目を集めそうだ。

 同社は一九五七(昭和三十二)年からディスクシリンダー錠を売り出し、累計約七千万個を出荷した。構造が似た他社の製品も含め、国内のドアの半分以上がこのタイプ。

 受注を止める対象は、マスターキーで開け閉めできる集合住宅など大型の建物。普及タイプを使っている大口利用者からの追加受注についても来年三月末で中止する。小売り販売は続けるが、生産は今後大幅に減らし、将来的には生産を止める方針だ。

 普及タイプに代わるのは、ロータリーディスクシリンダー錠。かぎ穴が狭く、内部の構造も複雑なためピッキングがしにくい。九一年から発売したが、単価がやや高く本格的な普及には結びつかなかった。

 同社は防犯上から、同一地域内はビルごとに型番の違うマスターキーを計画的に採用している。その種類がいずれ限界に達することから、新しいロータリー錠への“世代交代”を目指してきたが、ピッキング被害の急増で切り替えを急ぐことになった。

 防犯性能の高い錠前の認定と普及に取り組んでいる全国防犯協会連合会は「最大手メーカーの動きは業界全体への大きな影響力がある」と好意的に受け止めている。かぎに小さなへこみのあるディンプルキーや電子キーも、ピッキングに遭いにくいという。メーカー団体の日本ロック工業会によると、加盟各社とも防犯性の高い錠前への切り替えに動いている。

一方、警察では、こうした動きに便乗し「不当に高い値段で錠前の交換を勧める悪質なケースが心配される」として、消費者への注意を呼び掛けている。ロータリー錠の交換(シリンダー部分のみ)で「一万一千円から一万五千円が目安」(愛知県警)という。

 ピッキング 特殊な細い金属製の工具をかぎ穴に差し込み、ドアなどを解錠する。約二年前からピッキングによる空き巣や事務所荒らしの被害がマンションや雑居ビルを中心に首都圏で激増。東京都内では、一九九七年に約四百五十件だった被害が一昨年に一千件を超え、今年は六月までの半年間で昨年一年間の約六千件を既に上回っている。愛知県内でも侵入盗が昨年一年間の三百二十六件から、ことしは七月までで千百件と激増しており、県警では「ピッキングの急増が背景にある」とみている。警視庁がこれまでに摘発した大半は中国人。ドアノブを持ち込み、訓練していたアジトも見つかった。

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(2000.08.28 中日新聞) 

記者ノート ピッキング かぎ 開けにくい種類に

 【愛知県】名古屋市港区、住宅地の交差点。三人の男を乗せて走り出した一台のタクシーを、捜査員が制止した。あわてて逃げ出し、抵抗する男たち。が、あっという間に六人の警察官に取り囲まれ、捕らえられた。六月十四日の昼下がり。通行人たちは、特殊工具でかぎを開ける「ピッキング」で近くのマンションを荒らしていた中国人三人組の逮捕劇を、ぼう然と眺めていた。

 同区内では、事件の数日前から幹線道路沿いのマンションで約二十件の被害が続いていた。「何としても食い止めないと」。捜査員たちは必死だった。相手はチームで機敏に動く窃盗団。被害が起きそうなエリアを集中警戒しながら、同時に犯行現場を押さえることの難しさも感じていた。

 思わぬ糸口は、マンション駐車場で携帯電話を使いながら周囲を見回していた不審な男の発見だった。「見張り役に違いない」

 一見セールスマン風の捜査員が、そばの自動販売機で飲料水を買うふりをしながら、外国語と確認。マンションから別々に出てきた別の男二人と距離をとり、同じ方向へ歩き始めた時点で疑いは深まった。「一人残らず捕まえろ」。五百メートルほど尾行して行き着いたのが、その交差点だった。

 ただ、こんな形で実行犯全員を摘発できるケースはまれ。「組織犯罪」といわれるピッキングの被害は各地で多発し、特に今年に入って急増。県警によると、事務所荒らしを含めた県内の侵入盗難事件は今年七月末までに千百件。すでに昨年一年間(三百二十六件)の三倍を超える勢いだ。

 摘発を逃れた一味が、また別のチームをつくって犯行を重ねる。被害は広がり続ける。「帰宅した被害者を縛り、居直り強盗になった例もある。余罪の追及と同時に、組織の実態解明を急ぎたい」。捜査員は険しい顔つきで打ち明ける。

 犯行で主に使われるのは先端に耳かきのような小さなへらのある細い金属棒。防犯関係者は「穴がV字型をした普及タイプのかぎなら、コツを覚えれば素人だって三五分で開けられる」。熟練すれば、わずか数十秒の早業に。「時間稼ぎが一番の対抗策。かぎを二重にするか、簡単に開けにくい種類に換えてください」と呼び掛けている。

 「入り口が一つのマンションは安全と思っていたのに…」。市内の、ある被害者の女性(35)は肩を落とす。貴金属、現金など被害額は二百万円以上。「今から思えば事件の数日前から続いた無言電話が、以来ぱったり。犯人は留守を確かめていたのでしょうか」と、気味悪そうに振り返る。

 家じゅうの扉が開けられるほど激しく荒らされた別の女性(53)は、怖くて帰宅後、護身用の傘を手に「ただいまー、ただいまー」と大声を出しながら見て回るようになった。「ベランダで育てている趣味の花のせいで『裕福』と誤解されたのかも」。一棟で自分だけが被害に遭った理由がどうしても分からない。「盗まれたお金より精神的ショックの方が、きついです」

 ピッキング窃盗団にとって、開けやすいかぎの付いたマンションの扉など、あってないようなものだ。メーカーによると、国内の半分以上のドアが、まだV字型のまま。先日、市内に引っ越して来たばかりの記者自身、早速自宅のかぎを取り換えた。工賃と税込みで一万二千六百円だった。(福田要)

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(2000.08.27 読売新聞)

白昼カギ開け侵入 ピッキング被害激増 都内4年前の60倍

 ◆中国人、組織的に訓練 カギ交換の注文殺到

 かぎ穴に細い工具を差し込んで施錠を解く「ピッキング」による盗難事件が急増している。東京都内の被害は今年に入って七月末までで七千百九十一件。一九九六年一年間の被害件数の六十倍にも増えている。この間、侵入窃盗の検挙率は八割から四割と大きく落ち込み、警察内部からも「捜査が追いつかない」という悲鳴が聞こえてくる。居直って刃物などで危害を加えるケースも増えており、専門店には性能が高いかぎへのつけ換え注文が相次いでいる。(沖村豪、吉原淳)

   ◎    ◎

 ◆鉢合わせ居直る例も

 世田谷区千歳台。四月の日中に相次いで三世帯がピッキング盗の被害に遭ったマンションは、「環八通り」に近い静かな住宅街にあった。四階建てで十六世帯が入居している。はす向かいにはファミリーレストラン。人の姿は途切れず、日中、空き巣に狙われるようには見えなかった。

 四階に住む呉服販売業の男性(43)は、家に戻ろうとエレベーターを降りたところ、自宅から出てきた中国人とみられる男と出くわした。「降りる階を間違えた」とも思ったが、見慣れた表札がドアの横にかかっている。「ドロボー」と叫ぶと、男は殴りかかって壁に体を押し付け、室内にいた仲間を逃がしてから逃走した。

 二人のうち一人は通りがかった警察官に逮捕され、一人は逃げた。確かにかぎはかけていた。それが簡単に破られ、現金五万円と指輪などが盗まれた。ピッキングによる犯行だった。両隣も同時に被害に遭っていた。

 事件後、マンションでは全戸がピッキングに強いかぎに取り換え、補助のかぎも取り付けた。廊下には雨よけに幅四十センチのアクリル板があったが、「目隠しになって空き巣に好都合」と撤去された。

 襲われた男性は今も恐怖がいえない。代わって妻(43)は「捕まった犯人はバールを持っていた。それで夫が殴られていたらと思うとぞっとします。二つもかぎをつけなければならないなんて、まるで外国のよう」と話す。

 板橋区のマンションでは五月中旬、出産間近の主婦(27)が一歳の長女を連れて帰宅したところ、室内にいた二人組から催涙スプレーを吹きつけられ、顔にやけどを負う事件も起きた。

 「ちゃんとかぎをかけたのに。今も家に帰るとだれかがいるようで怖い」。無事に長男を出産した主婦は不安を訴えた。

 不在を確かめて侵入した空き巣が、見つかって居直るケースは少なくない。今年六月、北区のマンション内にある会社事務所に侵入しようとした中国人グループは、追跡する警察官に向けて発砲した。「居直りの被害は確実に増えている」。捜査幹部も警戒感を強めている。

 ピッキング盗は中国人が組織的に行っているのが特徴だ。

 警視庁などが今年二月に解決した事件では、中国人の男(24)が福建省出身者を集めて窃盗団を作り、都内など四都県で二百九十件の空き巣や強盗を重ねていた。被害総額約六億八千万円。「地下銀行」を通じて郷里に送金もしていた。日曜大工店などで錠前を買い、訓練を重ねていた。

 そもそもピッキングは、かぎの業者が、キーをなくした客のために使う非常手段だ。「ピック棒」などと呼ばれる耳かきに似た工具を差し込み、内部の金属片をいじってロックを解く。

 そのピッキングを都内の業者に実演してもらった。

 「手慣れた人なら一分もかからない」。そう言い切った業者は、一般的な「ディスクシリンダー」のかぎ穴に幅が三ミリほどの工具を差し込んだ。工具を「カチャカチャ」と操って約四十秒。「カチッ」という音がしてロックははずれた。

 被害の急増で、「かぎを取り換えてほしい」という注文も殺到している。注文の大半はピッキングに強い五万円ほどするタイプのもの。キーの表裏に不ぞろいなへこみがあり、普及品より開けにくいという。

 全国にチェーン店がある専門業者は「この二年でかぎの交換の注文は四倍にも増えた。今は仕事の六、七割が住宅のかぎ交換です」。開けにくいタイプのものは品薄状態で「生産量を五倍に増やしても追いつかない」と話すメーカーもある。

 「かぎに対する日本人の認識は、かかってさえいればいいというもの。それだけに頼らず、それぞれが防犯意識をもたないと意味がない」。専門業者はそう指摘した。

 ◆1万件超す勢い

 警視庁によると、一九九六年に百十六件だった被害は、九九年には六千百十一件に増加。今年は一月から七月末までに昨年一年間の被害件数を千件も上回り、年間で一万件を突破しそうな勢いだ。一方で、警察庁の統計では、侵入盗の検挙率は九六年には77・9%だったが、今年上半期は39・7%と大きく落ち込んでおり、治安悪化の要因の一つとなっている。--------------------------------------------------------------------------------

(2000.08.09毎日新聞)                           接着剤を注入、木片詰め込む−−ピッキング盗、発覚まで時間稼ぎ

 ◇かぎ穴工作がカギ

 首都圏を中心に続発している「ピッキング窃盗」で、犯人グループがかぎ穴に木片や接着剤などの異物を詰め込み、事件の発覚を遅らせる巧妙な工作をしていることが警視庁捜査3課の調べで分かった。盗んだ預金通帳を銀行に持ち込むまでの時間稼ぎとみられる。印鑑がない場合でも、銀行印の印影まで偽造して現金を引き出すケースも続出、警視庁は金融機関にも警戒を呼び掛けている。【鮎川耕史】

 今年3月末の深夜、東京都荒川区にあるビル3階の電気部品販売会社事務所が荒らされ、預金通帳と印鑑が盗まれた。翌朝出勤した社員がかぎ穴にキーが入らないのを不審に思い、ドアわきの壁を破って事務所に入ったところ、こじ開けられた金庫を見つけた。ドアのかぎ穴には接着剤が詰められていた。幸い発見が早かったため、盗まれた通帳で現金が引き出されることはなかった。

 しかし、昨年8月には、武蔵野市で夏季休業中の建設関係の同業者組合事務所から、6通の預金通帳と実印が盗まれ、四つの銀行支店から10回に分けて預金計約4000万円が引き出された。休業明けの前日、観葉植物に水をやるために組合役員(52)が事務所を訪れていたが、ドアのかぎ穴にとがった木片が詰まっていて、開けられなかったため、「変ないたずらだ」と思い、そのまま帰宅していた。

 また、約170件約2億3000万円の窃盗をしていたとして大阪府警が5月に逮捕した中国人グループも、かぎ穴に接着剤を入れる手口だった。

 一方、千代田区の飲食店経営者(62)は昨年7月、事務所から現金700万円と預金通帳3通を盗まれたが、銀行印は経営者が持ち歩いていたため無事だった。しかし、犯人は通帳に押されていた印影を家庭用簡易印刷機を使って払戻請求書に印刷し、二つの銀行から計950万円を引き出していた。

 警視庁は「盗んだ通帳による預金引き出しが多発している」と主な銀行に文書で警告している。しかし、預金者の名前や住所を間違えた払戻請求書でも行員が引き出しに応じていたケースもあり、被害者の中には銀行に損害賠償を求める民事訴訟を起こした人もいる。

 ◇特殊な棒でかぎ開け−−激増する被害

 ピッキング窃盗は、特殊な2本の金属棒を使ってドアなどのかぎを開ける手口で、窃盗団は1カ所につき数十秒で開けているという。警察庁によると、ピッキング窃盗は、被害を集計している東京、神奈川、埼玉、千葉、愛知の5都県だけで、今年1〜6月の半年間に1万3886件発生した。昨年同期の5倍に相当し、全国的な広がりを見せている。

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(2000.08.08読売新聞)

狙われる駅周辺マンション 県内でも被害増大のピッキング=新潟

 ◆有効な“複数のカギ” コストと手間が大切

 「ピッキング」。こんな聞き慣れない手口による窃盗事件が、この春から県内で続発している。県警はこれまでに、この手口で盗みを繰り返していた中国人ら計十一人を逮捕したが、その後も被害に歯止めはかかっていないのが実情だ。被害に遭ったマンションや会社事務所は、新潟駅周辺や長岡などの都市部を中心に四十件以上。カギをかけていても万全でないという新たな窃盗の手口に、対抗する防犯手段はあるのだろうか。(山田恵美)

 「ピッキング」とは、二本の細い金属棒を使って簡単に解錠する方法。県警によると、数年前から首都圏で多発していたが、最近になって地方にも波及してきているという。

 県内での被害は、新潟や長岡などの大きな駅に近い高層マンションが中心。人の出入りが多い割に、近所付き合いが少ないこと、昼間に留守の世帯が多いことから狙われているらしい。

 県警が摘発した窃盗団は、カギをあける者、侵入して盗む者、盗品を売りさばく者など、五、六人が仕事を分担し、組織的に犯行を重ねていた。

 県警は、被害の発生状況などから、ほかにも同じような窃盗団が複数存在しているとみて捜査を続けている。しかし、これらのグループは、特定の拠点を持たずに全国を転々としているうえ、離合集散も激しく、根絶は難しい状況だ。

 窃盗団の標的となりやすいのが、「ディスクシリンダー」と呼ばれるカギ。大手メーカーの美和ロック(東京)によると、このタイプはコストを低く抑えられるため、県内の九割以上のマンションで使用されているという。

 各メーカーは、カギ穴内部にピッキング防止のためのピンをつけるなど、「開けられにくい」カギの開発に力を入れており、最近では、カギ穴がW型の解錠しにくいタイプの需要が伸びている。

 一方で、外出先でキーを紛失するなど、「カギを開けて欲しい」という場面は意外に多い。

 こんな需要に、二十四時間体制で依頼を受け付ける専門業者は、ディスクシリンダータイプのカギなら十秒ほどで開けてしまう。必要な道具は、L字型と耳かき型の金属棒。この二本をカギ穴に差し入れて、わずかにひねるだけだ。

 これに目をつけて、最近では「カギのプロフェッショナル養成」をうたい、受講者にこうした解錠技術を教えるカギ店もある。

 また、インターネットでは、各タイプのカギの開け方を説明しているホームページはいくらでもある。必要な道具も通信販売で手に入れることができる。

 カギを開ける技術と道具を持つ者は、プロの窃盗団だけでなく、身近にも、想像以上に存在しているのが実情だ。

   ◎   ◎

 「部屋に帰ってきてカギをあける前、ちゃんとカギがかかっているか、確認するクセがついてしまいました」。こう話すのは、今年三月上旬、ピッキングで空き巣に入られた新潟市内の男性(52)。「ガラスを割られたならともかく、カギをあけられてしまったのがショックで、セキュリティーのしっかりしているところへ引っ越したんです」

 「カギをかけていれば安全という時代はとうに終わっている」。ある捜査員はそう断言する。対策としては、カギを複数つけることが有効だという。

 「一つ解錠しても、さらにもう一つカギがあるということが心理的な障壁となる。空き巣狙いは何よりも時間をかけること、人に見られることを嫌うから」というのが、その理由だ。

 さらなるコストと手間を覚悟することが、最善の防犯対策というが、「ここまでしなければ対抗できないのか」といった嘆き声が聞こえてきそうだ。

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(2000.07.30中日新聞)

特殊な工具でカギを開けるピッキング窃盗 被害はこうして防げ!! シリンダー交換 1ドア2ロック 不審者に声掛け 人目につかない最上階は狙われやすい

 特殊な工具でかぎを開けるピッキング技術を悪用した窃盗事件が急増している。なかでもシンプルな構造で防犯機能が低いディスクシリンダー錠を使っているマンションや団地など集合住宅に被害が集中している。夏休みシーズンは、旅行や帰省で自宅を留守にする人が多いだけに、ピッキング窃盗がさらに増える恐れもありそうだ。自宅のかぎを点検して被害を未然に防ぐにはどうしたらいいか、関係者の話をまとめた。(林倫郎)

 警察庁の調べによると、ピッキングによる窃盗事件は、四月末現在で神奈川県が千百八件と、前年同期に比べ二十倍以上に急増した。埼玉県も昨年の七百八十八件が今年は二倍近い千三百二十四件に被害が広がっている。最初にピッキング窃盗が集中した東京都は六月末現在で六千三百十一件に上り、昨年(六千百十一件)をすでに上回った。

 昨年は東京都が前年の六倍に被害が増えた特徴があったが、今年は埼玉、神奈川、千葉など周辺部をはじめ、愛知、関西など全国に被害が広がっている。被害が急増したのは、ピッキングしやすいかぎ(ディスクシリンダー錠)の大量普及が背景にある。

 昭和三十年代から発売されて累計で約七千万個生産され耐久性に優れたタイプだ。一定の防犯機能もあり、「かぎといえばこのタイプが当たり前だった」(大手建設会社)。だが、かぎシリンダーの外筒と内筒を異なる長さで区切るバー(ピン)を差し込んだ工具で一直線に抑えると、簡単に開けられてしまう弱点があり、窃盗団に狙われた。

 ディスクシリンダーはメーカーで異なるが、一般的にかぎ穴が縦型である点が特徴。防犯性が低いかぎは、かぎ山が少なく、溝が浅いタイプ。逆に小さなへこみのあるディンプルキーや磁石キーは防犯性が高いかぎの代表格だ。

 かぎメーカー大手の美和ロック(本社・東京都港区)は、二年前に同社製のこのかぎが標的にされたと気づき、(1)シリンダーの改良(2)ピッキングに強いシリンダー(U9型)への交換――を中心に対策を取ってきた。これに伴い、問題のディスクシリンダーは新築工事は九月末で建築後の付け替えは来年三月末でそれぞれ受注を中止する。

 同社広報室の越野則之次長は「ディスクシリンダーをU9などに交換すれば、まず大丈夫。かぎ開けに五分以上かかるとあきらめるケースが多いのでピッキングが難しいかぎで防犯対策は取れる」と説明している。同社によると、費用は工事費を含めてU9型で約一万円、防犯性が最も高い電子キーで約一万五千円。

 ピッキング被害が増えるに従い、各地のかぎ業者には交換の注文が殺到している。埼玉県大宮市に本社のあるロックエイドの柳沼秀彦社長は「毎日のように被害に遭った人から電話がある。ほとんどがマンションや団地の最上階で、ディスクシリンダー錠が被害に遭っている」と話す。

 日本ロックセキュリティ協同組合の二上敏夫理事長によると、かぎ取り付けは新築が九割で交換が一割だったが、最近はピッキング窃盗の影響で交換業務が半分を占めるほどだ。注文も例年の三倍強でピッキングに強いU9型は品薄気味という。二上理事長は「人目につかない最上階が一番狙われやすい。窃盗団は手製の工具を駆使し、十数秒で解錠してしまうので、該当する人は早めにシリンダーを交換すべきだ」と指摘する。

 警察庁もピッキングに強い錠前の普及を図るため、CP−C認定制度を七月から始め、CPマークがかぎ選びの目安になるよう業界に協力を求めている。同庁生活安全局生活安全企画課の原宏課長補佐は「防犯対策はシリンダー交換が手っ取り早いが、知らない人がいたら『どなたですか』と声をかけたり、かぎを二個つけるワンドアツーロックも効果的だ」と助言する。

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(2000.07.28北国新聞)

金庫荒らし、共犯2人逮捕、石川県警と金沢中署、金沢市の無職男を手配、中国人の手引き役か

 中国人らによる連続金庫荒らし事件で、石川県警捜査一課と金沢中署は二十七日までに、窃盗容疑で再逮捕した中国人二被告の共犯として、窃盗と建造物侵入の疑いで県内に住む男二人を逮捕、さらに中国人らの手引き役をしていた金沢市内の無職男(29)を窃盗容疑で指名手配した。手配された男は中国語が話せることから、県内に潜伏した中国人窃盗団の道案内や連絡のやり取りなどを行っていたとみられ、同署などはこの男が同事件の中心的な役割を果たしていた可能性もあるとみて行方を追っている。

 調べでは、新たに逮捕された男二人は、中国国籍、住所不定、無職王焔輝(31)と同、横浜市南山区山王町、無職王焔勇(26)の二被告=いずれも入管難民認定法違反(旅券不携帯)で起訴済み=と共謀し、六月ごろ、金沢市内の会社事務所から現金などを盗んだ疑いが持たれている。

 中国人の二被告は、六月十六日午後十時ごろ、金沢市窪五丁目の事業所にピッキング工具でドアロックを開錠して侵入し、現金を盗んだとして今月十一日、金沢中署に再逮捕された。その後の調べで金沢市の男が二被告の犯行に関与した疑いが強まり、窃盗の共犯として指名手配された。

 この男は昭和六十三年に父親らとともに金沢市内の身元引受人を頼りに家族で中国から永住帰国し、日本国籍を取得したという。

 県警などによると、男は中国人らが多く住む東京都内のアパートに頻繁に出入りしていたといい、その際、県内での手引きを持ち掛けた疑いも持たれている。

 石川県内では今年に入って、「ピッキング」と呼ばれる手口で会社事務所に侵入し、バールなどで金庫をこじ開けて現金を盗む被害が二十数件続発している。

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(2000.07.21読売新聞)

日中合弁で窃盗団 愛知県警4人逮捕 被害1000万円超す

◆通帳・印鑑盗む→報酬5―10%で下ろす

 「ピッキング」と呼ばれる特殊な手口の盗みを得意とする中国人と日本人が手を組み、預金通帳を盗んでは本人になりすまして銀行から金を引き出す“日中合弁”の窃盗団が、東京、名古屋、大阪の三大都市圏で暗躍していることが分かり、愛知県警捜査三課と名古屋・中署は二十日までに、窃盗や有印私文書偽造などの疑いで窃盗団のうち中国人一人と日本人三人の計四人を逮捕した。中心メンバーに加わっている日本人が現金引き出し役の日本人をパチンコ店でスカウトし、主犯格の中国人が電話連絡で犯行を指示して、犯行後は別々に逃走する分業システム。被害は判明分だけで約五十件、一千万円を超えるという。

 逮捕されたのは、中国人で東京都新宿区、無職厳文瑞(34)(窃盗で再逮捕、起訴済み)、愛知県豊橋市、マージャン店経営市橋善明(43)(有印私文書偽造、同行使、詐欺未遂で起訴済み)、富山県新湊市、型枠大工肥田則行(31)(同)、静岡県湖西市、飲食店アルバイト豊田泰彦(32)(有印私文書偽造、同行使、詐欺で起訴済み)の四容疑者。

 調べによると、厳容疑者は今年四月十日ごろ、名古屋市東区代官町のマンションに侵入し、預金通帳四通と現金約二万円を盗んだ疑い。市橋ら三容疑者は、厳容疑者が盗んだ通帳と印鑑を使って翌日の十一日ごろ、名古屋市中区の四つの銀行を訪れ、計五百五十万円を引き出した疑い。

 一連の犯行は中国人グループが主導権を握っており、厳容疑者ら窃盗の実行犯が、先端の細い金具を使ってカギを開ける「ピッキング」という手法で侵入し、現金と預金通帳を盗み出す。そのうえで、携帯電話で市橋容疑者らに待ち合わせ場所と日時を指定し、現金の引き出しを指示していた。市橋容疑者らには、成功額に応じて5―10%の報酬が支払われていた。

 市橋容疑者らは普段、地元で暮らしているが、電話連絡があると、指示された土地に新幹線などを使って集合。面識のない中国人から通帳と印鑑を渡され、言われるままに犯行に及んでいた。現金引き出しでは、中国人が必ず銀行に同行し、持ち逃げされないように見張っていた。現金はすべて中国人に渡し、報酬を受け取ると、すぐに地元にとんぼ返りしていたという。

 窃盗団の中心メンバーの日本人が、パチンコ店で見知らぬ日本人に声を掛け、盗んだ通帳などを渡して現金の引き出しを依頼。成功すると「また、いい話があったら電話すると携帯電話の番号を聞き、別の犯行に加わらせていた。

 窃盗団のメンバーは全員で十人前後とみられ、高層マンションばかりを狙っていた。当初は、被害の大半は東京近郊だったが、今年に入って東京での取り締まりが厳しくなり、名古屋や大阪などに犯行範囲を広げていったとみられる。

 同課などは、主導権を握る中国人や日本人との仲介役を務めた人物など、同窃盗団の中心メンバーの割り出しを急いでいる。

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(2000.07.12読売新聞)

名古屋で特殊工具を使う中国人窃盗団 主犯格メンバーを再逮捕

◆「ピッキング盗」1080件1075万 中国人窃盗団 容疑の主犯格再逮捕 愛知県警

 名古屋市東部のマンションを中心に「ピック」と呼ばれる特殊工具を使ってドアを開け、室内の電化製品や家財道具などを盗んでいたとして、愛知県警捜査三課と名東署は十一日までに、住居侵入の現行犯で逮捕されていた中国人窃盗団の主犯格メンバー(31)を窃盗の疑いで再逮捕した。同課などは被害総額が少なくとも三千万円を超える連続窃盗事件に発展するとみて、裏付けを進めるとともに残るメンバーの行方を追っている。同市内では同様の手口による被害が広がり、先月下旬にも別の中国人窃盗団が捕まった。

 再逮捕されたのは住所不定、無職薛(せつ)小兵容疑者(31)。調べによると、薛容疑者は六月七日午後一時五十分ごろ、名古屋市名東区藤見が丘の会社役員(57)宅から、室内にあったパソコンなどを盗んだ疑い。

 薛容疑者はこの時、中国人少年(当時十九歳)と会社役員宅のベランダに潜んでいるところを通行人に発見され、駆けつけた名東署員に少年とともに住居侵入の現行犯で逮捕されていた。

 薛容疑者の供述によると、窃盗団はいずれも中国・福建省出身で、現行犯で逮捕された少年や少年の姉を含む五人組。同市名東、千種、天白区などの新興住宅地のマンションの最上階を狙い、主にディスクシリンダー型のカギ開けに使われるピックを使ってドアを開けて侵入、盗みを繰り返していた。これらの区では今年に入り同様の被害が多数あったといい、同課などは少なくとも百件以上は薛容疑者のグループが関与しているとみている。

 五人は同市千種区のアパートをアジトにし、薛容疑者の案内で現場に向かい、男四人が窃盗の実行犯、女が階段付近で見張り役をしていた。居住者が帰宅した時は、女が実行犯のメンバーの携帯電話に電話をかけ、音の出ないバイブレーター機能を使って知らせていた。同課などは、五人が盗んだ預金通帳と印鑑を使って金を引き出したり、仲間の中国人に家財道具などを転売していたとして、裏付けを急いでいる。

 ピックを使った窃盗事件は、これまで東京を中心とする首都圏で多発。しかし今年四月以降は名古屋市内でも頻発し、これまでに一千件以上の被害があるという。先月下旬にも、東海三県の県警合同捜査本部が、薛容疑者とは別グループで、約三百件、計約六千万円の金品を盗んだ中国人窃盗団六人を逮捕したばかり。

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(2000.07.01北国新聞)

銃で武装、金庫破り団か、実弾、短刀、特殊工具も、中国人ら5人逮捕、石川県警と金沢東署、「関東から来た」と供述

 石川県警捜査一課と金沢東署は三十日、短銃と実弾などを隠し持っていたとして銃刀法違反(所持)の現行犯で自称中国籍の王忠明(ワン・ジョンミン)容疑者(24)を逮捕し、中国人男性三人と日本人男性一人の計四人を同法違反(共同所持)容疑で逮捕した。五人が乗っていたワゴン車の中にはかぎを開けるための特殊工具や大型バールがあった。同課などは、金庫破りをするため金沢市内に入り込んだ可能性が大きいとみて調べている。

 逮捕されたのは王容疑者のほか、チャン・シュウコウ(40)、イェー・コーファー(36)、ワン・ゼンファン(34)=いずれも自称中国籍=、本籍東京都調布市、住所不定、無職藤井進(44)の四容疑者。チャンとイェーの両容疑者は入管難民認定法違反(旅券不携帯)の現行犯でも逮捕された。

 調べでは、五人は共謀し、三十日午前七時半ごろ、金沢市此花町の駐車場で38口径の自動装てん式短銃一丁と実弾十六発、刃渡り約三十センチの短刀一本を所持していた疑い。

 県警によると、五人は二十九日夕にJR金沢駅前のビジネスホテルにチェックインした。同日夜、ホテル経営者が「不審な外国人が来た」と金沢東署に通報し、捜査員が三十日午前七時半ごろ、ホテルから出てきた五人に職務質問した。

 その際、王容疑者のバッグから短銃などが見つかり、両容疑者が旅券を携帯していなかったことが分かった。藤井容疑者は案内役として同行したらしい。

 その後の調べで、五人が乗っていたワゴン車の中から「ピッキング」と呼ばれる方法でかぎを開けるための特殊工具や八種類の大型バールをはじめ、ハンマーやドリル、軍手、黒色のそろいの作業着が見つかった。

 調べに対し、複数の容疑者は「窃盗目的で知人に車を借りて関東から来た。金沢は初めて。短銃は盗みに入り見つかった時に威かくするため用意していた」などと供述している。

 首都圏では、中国人とみられる窃盗団の発砲事件が発生しており、県警は押収した短銃が過去に使用された可能性もあるとみて、鑑定を急いでいる。

 金沢市内では今年一、二、五月に雑居ビル内の十五事業所にピッキングの手口で出入り口から侵入し、金庫などが荒らされる被害が起きている。六月十七日には同市内で旅券不携帯の中国人ら七人が逮捕されており、県警は関連を調べている。

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(2000.06.24中日新聞)

ピッキングで盗み100件以上 愛知県警 中国人4人再逮捕へ

愛知県警国際捜査課と捜査三課、名古屋・中署は二十四日までに、銃刀法違反や出入国管理法違反の疑いで逮捕、起訴されている中国人グループが特殊工具を使ってかぎを開ける「ピッキング」という手口で、名古屋市と同県小牧市のマンションに侵入し、貴金属数百万円を盗んでいたことを突き止めた。窃盗の疑いで週明けにも再逮捕する方針。このグループによるピッキングの被害は名古屋市内を中心に百件以上、計数千万円に上るとみられ、県警は余罪を厳しく追及する。

 再逮捕するのは、名古屋市南区堤起町、中華料理店経営李長俊被告(38)ら中国人四人。

 これまでの調べでは、李被告らは今年三月上旬、名古屋市港区小碓と小牧市内のマンションの会社員留守宅などにピッキングの手口で侵入。指輪など貴金属計数十点(計数百万円相当)を盗んだ疑いが持たれている。

 李被告ら二人は五月二十五日、短銃一丁を隠し持っていた銃刀法違反の疑いで、残りの二人はパスポートを所持していなかった出入国管理法違反の疑いでそれぞれ逮捕され、既に起訴されている。

 李被告は中国籍だが、中国残留孤児二世であることから、国内に居住。名古屋市内で中華料理店数店を経営し、高級外車を乗り回していた。

 その裏で、不法滞在の中国人や日本人を集めた十人程度の窃盗団を組織。中国人は主にピッキングの実行犯、日本人は盗んだ預金通帳を銀行などに持ち込んでも怪しまれないことから、現金を引き出す役目をさせていたとみている。

特殊工具でカギ開け侵入 被害急増昨年の4倍

 ピッキングによるマンションを狙った空き巣被害は名古屋市を中心に愛知県内で激増している。同県警の調べでは、昨年一年間で約二百二十件だった被害件数が、今年は半年足らずで約八百六十件と四倍近い。

 同県警はピッキンググループの摘発に力を入れ、五月下旬から六月中旬に、名古屋市内で李長俊被告(38)のグループなど数グループを逮捕した。

 警察の動きを警戒して、まだ県内で暗躍している数グループが犯行現場を移したとみられ、ここ二週間ほどは春日井、豊田、刈谷市など名古屋市郊外での犯行が目立ってきている。

 県警によると、狙われるマンションは主要幹線道路や駅から少し離れた三階建て以上のマンションの最上階とその一階下。現場に行くのはほぼ五人で、うち三人がインターホンを鳴らして留守を確認し、室内に侵入する。残りの二人が、マンションの玄関で周囲を警戒し、携帯電話をつないだまま実行役と連絡を取る手口という。

 このため、県警は「マンションの玄関や周囲で不審な人物や車に気付いたら、ナンバーを控えて早期に通報してほしい」と呼び掛ける。

 一方、大半のマンションのかぎは側面にギザギザの凹凸がある「ディスクシリンダー」タイプで、ピッキングに弱いという。ピッキングに強いのはかぎの平面部分にくぼみが多数ある「ディンプルキー」や磁石を利用した「マグネット錠」など。これらは数千円で市販されており、県警は「かぎを交換して自衛を」と呼び掛けている。

 ピッキング 先端を耳かき状にした細長い金属棒とピンセット状の金属の二つの特殊工具を使って、かぎを開ける方法。もともとはかぎをなくした時などに、かぎを開けるのに「かぎ師」が使っていた。熟練した人が使えば、マンションのかぎの多くは一分もかからずに開けられるという。

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(2000.06.07毎日新聞)

窃盗団?が警官に発砲 1人は逃走、2容疑者逮捕−−東京・北区

6日午後10時20分ごろ、東京都北区上中里2のマンション「マノワール上中里」1階にある自動車部品製造会社の事務所に不審な男たちがいるのを近くの人が発見、110番した。警視庁滝野川署員が駆けつけたところ、男3人が飛び出し、うち1人が同署の巡査長(47)に向けてけん銃のようなもの1発を発射した。けがはなかった。同署は中国人とみられる男2人を窃盗未遂などの容疑で現行犯逮捕し、発砲して逃げた1人の行方を追っている。

 調べでは、警官4人が入り口に近づくと、別のドアから3人が飛び出し、錠前を開けるピッキング工具を投げ捨てて逃げたという。

(2000.05.27毎日新聞)

特殊金属棒で錠前破る「ピッキング窃盗」が横行−−中国人組織が暗躍か

◇昨年同期比、1都3県で5倍増

 特殊な金属棒を使って錠前を解く「ピッキング」という手口の窃盗事件が全国で急増している。毎日新聞の調べでは、特に首都圏や愛知、大阪など大都市部で目立っており、東京、神奈川、千葉、埼玉の1都3県では今年4月末現在、昨年同期比約5.6倍増の計7403件(被害総額十数億円)に達した。ドアの型式が同じ雑居ビルやマンションの事務所、住宅が軒並み被害に遭っている。警視庁など捜査当局は、一部の容疑者の供述な

どから不法滞在の中国人が組織的に暗躍しているとみて本格的な摘発に乗り出した。

 ピッキングは、特殊加工した2本の細い金属棒をかぎ穴に差し込み、開ける手口。休日のオフィス街、平日のマンションが狙われている。マンションの上層階は従来、防犯面で比較的、安全とされたが、これを逆手に取り、最上階やその下の階をターゲットにしている。

 東京では1997年に456件の被害が98年は1106件、昨年は6111件(被害は現金、貴金属だけで約13億円)と急増。今年は東京近郊に急速に広がり、4月末現在では昨年同期比で、埼玉は約26倍の1182件、神奈川は約18倍の1111件に上った。

 警視庁によると、昨年からの検挙者34人のうち、30人が中国人。日本人は窃盗団の車の運転手役などだった。神奈川県警が最近、摘発した福建省出身の中国人(29)は窃盗罪で服役後、昨年4月に強制送還されていたが、同10月には再び不法入国していた。「(中国人密航組織の)蛇頭に200万円払って偽造旅券で入国した」と供述している。

 「下見」「見張り」「かぎ開け」「盗み」など役割を分担した10人前後の複数のグループが、全国で暗躍しているとみられる。大阪府警が今月に入って逮捕したグループは、岐阜や愛知など全国で約170件約2億3000万円相当の盗みを重ねていたほか、東京のグループが関東から関西に出没しているとの情報もある。

 捜査当局は背後に蛇頭や日本の暴力団が介在しているとみている。各都府県警は、ピッキングの予防策として(1)ドアに複数の錠を付ける(2)下見をするケースが多いので不審者に注意する−−などと呼び掛けている。

 ◇「スーツ、靴まで何でも持っていく」

 「現金、貴金属、パソコン、スーツ、靴など、大きな電化製品以外は何でも持っていく」(捜査幹部)。首都圏など都市部で激増していることが明らかになった「ピッキング窃盗」。たまたま居合わせたお年寄りがひん死の重傷を負わされたケースもある。

 「マンションで老人が倒れている」。今年3月、東京消防庁に男の声で119番があった。現場は東京都内の8階建てマンション最上階。救急隊員と警官が、粘着テープで縛られたひん死の高齢の男性を発見した。侵入した数人の男から殴るけるの暴行を受け、ろっ骨を折る重傷だった。

 隣の部屋は男性の息子が社長の会社事務所で、現金600万円、約束手形約30枚(額面計約2000万円)、株券数十枚、金額など未記入の為替手形約30枚が盗まれていた。

 どちらの部屋もドアの錠は壊れておらず、侵入手口はピッキングだった。119番をした男がだれかは、今も分からない。

 この社長は被害を防ぐ手続きを裁判所や銀行で進めたが、「奪われた手形が流通し、第三者から『善意に取得した』と主張されれば容易に拒めない。白地手形に膨大な金額を書き込まれでもしたら大変だ」と不安をぬぐえない。事故手形の流通で「倒産の危機」という風評が広がるだけでも影響は計り知れない。

 社長によると、事件の数日前、マンションの前でたむろしている6人の男を見た。商店もなく人通りの少ない場所で、ただ立っている男たちは不自然だった。そのうちの一人と似た男を、父親の入院先の病院の喫煙室で見かけた。

 マンションの最上階は一般に、家主など資産家が多く住む。これに狙いをつけて事前に下見する。ピッキング窃盗団の典型的な行動パターンだ。社長の父親もマンションの家主だった。

 財産被害ばかりでなく、精神的な不安に陥れるピッキングの手口。「犯人に今でも恐怖を感じる」。社長は声を震わせた。

◇首都圏のピッキング窃盗被害件数◇

     昨年1年(1〜4月)  今年1〜4月

東京   6111(1034)   4393

神奈川  1135(  60)   1111

埼玉    619(  45)   1182

千葉    954( 166)    717

計    8819(1305)   7403

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(2000.05.26毎日新聞) 

中国人窃盗団?を逮捕 名古屋の空き巣100件に関与か−−愛知県警

 ◇入管法違反容疑で逮捕

 愛知県警捜査3課と国際捜査課などは25日、中国人窃盗グループとみられる男数人を出入国管理法違反の疑いで逮捕した。この中国人グループは工具を使ってドアのかぎを開けて侵入する「ピッキング」と呼ばれる空き巣を繰り返し、数千万円以上の現金などを盗んでいたとみられる。両課などは、グループがこれまでに100件近い空き巣を働いていた疑いが強いとして、窃盗容疑についても厳しく追及している。

 調べによると、逮捕されたグループは、いずれも正規のパスポートを所持していなかった疑い。また、これまでの調べで、グループは今年1月中旬ごろから、名古屋市内のマンションばかりを狙い、空き巣を繰り返していた疑いが持たれている。ピッキングは耳かき形の金属棒とピンセット状の工具を使ってドアのかぎを開け、現金や貴金属類を盗む手口という。

 名古屋市内では、今年に入ってこうした手口の空き巣被害が急増。1〜5月の間に昨年の4倍近い400件以上の被害があったことから、捜査3課などが調べていたところ、このグループが捜査線上に浮かんだ。中高層マンションの最上階かその下の部屋だけを狙う手口や、マンション住人の目撃証言などから、少なくともグループは100件近くの空き巣に関与しているとみられる。

 ほかの約300件の中には部屋から立ち去る際、かぎ穴に紙切れを詰め込んで発覚を遅らせるなど、手口が微妙に異なる犯行も確認されている。このため、両課などは別の窃盗団が存在する可能性もあるとみて、グループの背後関係についても捜査を進めている。

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(2000.05.23 共同通信)

金庫破り中国人ら21人逮捕  大阪だけで2億円の被害

 昨年六月ごろから大阪府など全国で事務所の金庫破りが続発していた事件で、大阪、長崎両府県警の共同捜査本部は二十三日までに、窃盗などの疑いで中国人ら計二十一人を逮捕した。被害は大阪府内だけで約百四十件、約二億二千五百万円に上っている。

 逮捕されたのは、大阪府堺市の無職王海山容疑者(31)ら中国人の窃盗実行犯十六人と、浦和市のタクシー運転手(47)ら日本人五人。

 王容疑者ら一部は中国残留孤児の親族を偽り入国。捜査本部は中国人密航組織「蛇頭」との関連もあるとみて調べている。中国人は数人単位のグループを構成し、警報装置などのない中高層ビルの事務所ばかりを狙っていた。

 調べでは、王容疑者は四月、別の中国人三人と共謀し岐阜市内の事務所から現金約五百六十万円などを盗んだ疑い。また王容疑者とは別のグループは二月、名古屋市東区の事務所から預金通帳などを盗んだ疑い。

 王容疑者らは、金属製の特殊工具を使って解錠する、「ピッキング」と呼ばれる手口でかぎを開け、犯行後はかぎ穴に接着剤を流し込んで発覚時間を遅らせていた。

 日本人五人は見知らぬ中国人から数万円の報酬をもらい、盗んだ通帳を使って現金を引き出そうとしたという。

 大阪府警は一月、大阪市で中国人三人を窃盗の現行犯で逮捕。長崎県内に連絡場所がある大規模な窃盗団の存在が分かった。

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(2000.05.20河北新報)

ニュース追跡/警戒必要「ピッキング盗」/東北本格上陸近い?

特殊工具使って簡単に施錠外し/錠二重化など自衛策急げ

仙台市や福島市で2月から4月にかけて連続発生し、宮城県警が摘発した中国人窃盗団による事務所荒らし事件は、被害のほとんどが特殊な工具で施錠を外す「ピッキング」と呼ばれる手口だった。ピッキングは一般の人でも工具や技術を容易に得られるのに対し、小規模事務所やマンションなどで見かける施錠の多くは無防備同然。対策は、高性能の錠前に付け替えたり、複数のかぎを付けたりするなどの自衛策しか見当たらないのが現状だ。(報道部・若林雅

<通信販売で入手可>

 「これをかぎ穴に入れ、引っかいてみてください」。仙台市青葉区の鍵店店長から手渡されたのは長さ10センチほどの針金状の工具2本とへら状の工具1本。マンションなどでよく見かける「ディスクシリンダー式」と呼ばれる錠前のサンプルは、2種類の工具を使い、わずか数十秒で簡単に開いた。これがピッキングだ。

 ディスクシリンダー式は、工具があれば素人でもピッキングが可能なほど簡単な構造だ。ピッキングの工具は開錠業者が緊急時に使用する工具の一つで、通信販売などで容易に入手できる。鍵店店長は「悪意さえあれば、だれでもピッキング犯になり得る」と言う。

 宮城県警によると、被害に遭った仙台市内の土木会社や弁護士事務所などで使われていた錠前は、多くがディスクシリンダー式。事務所やマンション、アパートなど、全国で約7000万個が使用されており、最も普及している型だ。

<全国に被害分散化>

 平成10年ごろから首都圏を中心に、主に中国系窃盗団によるピッキング盗が続出した。警視庁によると、9年に東京都内で発生したピッキング盗事件は約450件だったが、10年は約1100件、11年は約6000件と爆発的に増加。被害のほとんどが、ディスクシリンダー式に集中している。

 しかし、首都圏での摘発が相次ぎ、昨年ごろからは被害が全国に分散する傾向が強まっている。大阪府警も今月、大阪、兵庫、奈良の3府県で約160件のピッキング盗を繰り返していた中国人グループを摘発。宮城県警は「窃盗団は幾つもあり、今後、被害が増える可能性は否定できない」と、東北への本格上陸を警戒している。

<仙台は泥棒天国か>

 仙台市青葉区の鍵チェーン店「カギマツ・プロテック仙台支店」が昨年4

月、JR仙台駅前など市中心部の事業所やマンションなどの施錠を調査したところ、9割以上がディスクシリンダー式だった。安孫子努支店長は「簡易な錠前が圧倒的に多い仙台は、窃盗団には“泥棒天国”に見えるだろう」と心配する。

 国内外の錠前メーカー32社でつくる日本ロック工業会(東京)は「ドアに2つの錠前を付けたり、ピッキングが難しい錠前に交換したりするなどの方法以外に有効な予防策はない」と、市民に防犯意識の向上を呼び掛けている。--------------------------------------------------------------------------------

(2000.04.14毎日新聞)

中国人窃盗団を摘発 特殊工具でマンション狙い−−川崎 /神奈川

 

 高層マンションの部屋の鍵(かぎ)をピックと呼ばれる特殊工具で開け侵入しては盗みを重ねていたとして、県警捜査3課と高津署などは13日までに、中国人窃盗団のメンバー5人を窃盗や住居侵入容疑で逮捕した。

 逮捕されたのは、中国福建省出身で川崎市川崎区、無職、郭以奮容疑者(29)ら5人。

 調べでは、郭容疑者らは今年3月2日午後5時ごろ、川崎市高津区溝口4のマンション7階の女性会社員(25)方など3部屋から旅券3通などを盗んだ疑い。

 窃盗団は少なくとも約40件の窃盗事件に関与し、現金約100万円と指輪など23点(120万円相当)を盗んでいると見ている。

 郭容疑者は、ピックとよばれる特殊工具を使って鍵を開ける「ピッキング」と呼ばれる手口の名人として中国人の泥棒仲間の間で広く知られ、日本の刑務所で服役後、昨年4月に中国に強制送還されていたが「同年10月ごろ、蛇頭に200万円払って偽造旅券で日本に入国した」と話しているという。

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(2000.03.14読売新聞)

特殊工具使い窃盗団 中国人2被告ら、空き巣狙い258件=埼玉

◆計1億1800万円相当

 県警捜査三課と鉄道警察隊、浦和、蕨両署の合同捜査班は十三日、窃盗容疑などで逮捕された中国人二人組が、針金のような特殊な工具を使って、ドアのかぎをこじ開ける「ピッキング」と呼ばれる手口で、二百五十件以上の空き巣狙いをくり返していたことを明らかにした。

 二人組はいずれも中国籍で住所不定、無職の呉明輝(27)、邱宏順(26)の両被告(いずれも窃盗罪などで公判中)。

 両被告はそれぞれ昨年十月、入管難民法違反や窃盗未遂の現行犯で逮捕された後、同年十一月、住居侵入と窃盗の疑いで再逮捕された。調べによると、両被告は、仲間の中国人の男と計三人で同年十月十五日午前十一時ごろ、浦和市常盤、会社員男性(27)方の玄関のかぎをピッキング用工具で開けて侵入、指輪やキャッシュカードなど七点を盗んだ疑い。

 これまでの調べで、両被告は二人の中国人の男と四人グループを作り、同様の手口を使い、県内や都内、千葉県内で計二百五十八件、現金や貴金属など計一億千八百万円相当の盗みをくり返していたことが確認された。--------------------------------------------------------------------------------

(2000.01.30毎日新聞)

治安の悪化浮き彫り−−県警犯罪情勢まとめ /埼玉

 

 ◇空き巣、ひったくり激増…検挙率は大幅低下

 県警刑事部は、昨年1年間の県内の犯罪情勢をまとめた。空き巣、ひったくりなどの激増に検挙が追い付かず、検挙率は大幅に低下。警察官1人当たりの刑法犯認知件数も9年連続で全国ワースト1位を記録し、本県の治安の悪化が浮き彫りになった。

 殺人、強盗、婦女暴行などの重要犯罪は928件(前年比18件増)で、検挙率は75・4%(同11・7ポイント減)。路上強盗が201件(同12件増)に上ったほか、少年による強盗犯が221人(同78人増)と目立った。

 自転車盗などを除いた重要窃盗事件は、空き巣5853件(同938件増)▽ひったくり3477件(同938件増)▽自動車盗2634件(同640件増)――など計2万1334件(同3164件増)発生し、検挙率は57・6%(同10・5ポイント減)だった。

 刑法犯全体では14万2972件(同1万988件増)認知し、検挙率は18・8%(同2・8ポイント減)。警察官1人当たりの件数は16・6件(同1・3件増)。全国平均では1人当たり9・6件で、県警の負担の重さが目立っている。

 このほか、来日外国人による重要窃盗事件の検挙数が542件(同412件増)と激増したのも特徴。「ピッキング」と呼ばれる工具を使用した組織的窃盗団による犯行が目立ち、盗品の処分を暴力団に依頼するケースが多いという。

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(2000.01.28読売新聞) 

日中窃盗団を摘発 愛知県警などが容疑の組幹部ら逮捕 下調べと実行“分業”

 愛知や東京で、中国人グループと暴力団関係者が手を組んだ“日中合弁”の組織窃盗グループが暗躍していることがわかり、愛知県警捜査三課と名古屋・東署などは二十七日までに、暴力団幹部ら二人を窃盗容疑で逮捕した。同課などはすでに、この事件絡みで中国人十数人を窃盗や入管難民法違反などの容疑で逮捕している。暴力団幹部らは、盗みに入る標的の日本人について情報提供する「水先案内人」の役割を果たし、実行犯を上海出身者のグループが担当していた。一部で福建マフィアもからんでおり、同課などは警視庁と情報交換しながら組織の全容解明に全力を挙げる。

 逮捕されたのは、名古屋市北区の暴力団幹部、鶴田洋(38)と同市中村区の元暴力団員、片岡政春(50)の二容疑者。

 調べでは、鶴田容疑者らは、住所不定、無職の中国人の男(30)(窃盗罪で有罪判決を受け控訴中)と共謀し、昨年五月十七日夜、名古屋市東区の飲食店経営者(35)宅に侵入。現金約十一万円と腕時計など三点(時価約二十万円相当)を盗んだ疑い。両容疑者は容疑を否認している。

 鶴田容疑者らは、自宅に多額の現金を置いてある日本人に関する情報を収集。その情報に基づき、先端の細い特殊な金具を使ってカギを開ける「ピッキング」を得意とする上海出身者のプロの窃盗グループが犯行に及んでいた。

 同課などは、組織のメンバーとみられる中国人十数人を窃盗などの容疑で逮捕。昨年二月に東京都内の会社事務所から印鑑などを盗んで窃盗罪で起訴された千葉県市川市の上海出身の男(29)の供述などから、大掛かりな組織の存在が判明した。

 この組織には、窃盗グループのほかに、強盗専門の福建マフィアも関与しており、同課では暴力団と上海グループ、福建マフィア組織の全容解明を進めている。

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(2000.01.28中日新聞)

 中国人を含む窃盗団手引き 北区の組幹部ら4容疑者を逮捕

 愛知県警と山形県警の共同捜査本部は二十八日までに、中国人と日本人で構成する窃盗団の手引きをしたとして、名古屋市北区東大曽根町上、暴力団幹部鶴田洋(39)と同市中村区宿跡町、人材派遣業手伝い片岡政春(50)ら四容疑者を窃盗の疑いで逮捕、送検した。

 調べでは、鶴田、片岡両容疑者は三十歳の中国人男性二人=窃盗などで有罪判決を受け控訴中=と共謀。昨年五月十七日夜、この中国人男性二人を名古屋市東区のマンションに侵入させて現金十一万円と腕時計などを盗ませた疑い。

 四容疑者は、留守になりがちな民家を調べ、特殊な道具でドアのかぎを開ける「ピッキング」という手法が得意な中国人に空き巣をさせていたとみられる。犯行を否認しているという。

 合同捜査本部は、三十人余が窃盗団を構成していたとみており、一九九七(平成九)年から昨年五月まで、東北地方から関西地方にかけて少なくとも九十九件、計約一億五千万円の窃盗を重ねていたとみている。今回を含めて日本人十人と中国人十六人を逮捕した。

 

 

 

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(1999.09.21毎日新聞)

ピッキング使いマンション侵入 中国人窃盗団3人を追送検−−高津署など /神奈川

 

 ◇15秒で鍵開けちゃいます

 「ピッキング」と呼ばれる特殊工具を使ってマンションの鍵穴を開け侵入しては被害総額約1億円の盗みを繰り返していたとして、県警捜査3課と高津署などは20日までに、中国人窃盗団のメンバー3人を逮捕、追送検した。

 窃盗などの容疑で逮捕、追送検されたのは川崎市川崎区小川町、無職、陳春棋容疑者(22)らいずれも中国・福建省出身の3人。また、仲間の25歳ぐらいの中国人を同容疑で指名手配した。

 調べでは、陳容疑者らは、今年6月21日午前11時40分ごろ、横浜市神奈川区入江2の6階建てマンション4階の会社員(27)方に侵入し、タンスの中などから現金1万円、ネックレスなど15点(計55万1000円相当)を盗むなどした疑い。

 同窃盗団は昨年1月から今年7月まで川崎市や横浜市を中心に、約200件、被害総額約1億円の余罪があるとみて調べている。陳容疑者らは、ピッキングと呼ばれる特殊工具を使ってシリンダー式の鍵を開ける技術を持っていた。ほとんどの鍵は15秒程度で開けてしまう腕前で、マンションを狙って一度に3〜4室に侵入していた。現場では、1人が1階で見張りをし、携帯電話で連絡を取る周到ぶりだった。【古本陽荘】

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(1999.09.06東京新聞)

 量販店荒らし2億円 日中混成窃盗団 容疑の6人逮捕 1都7県、被害80件

000000000000000000000000000000000000000000000000000 埼玉、東京など関東地方を中心とした一都七県で、昨年十月から今年三月にかけ約八十件、被害総額約二億円に上る量販店荒らしを重ねていた中国人と日本人の窃盗グループ計六人が、六日までに埼玉県警捜査三課と杉戸署に逮捕された。

 逮捕されたのは、同グループのリーダーで、東京都葛飾区新小岩一、無職周明星容疑者(26)ら中国人五人と、東京都江東区北砂一、同松田善勝容疑者(57)の日本人一人。

 調べでは、周容疑者らは今年三月五日未明、神奈川県大和市の衣料品量販店に侵入し、ジーパンなど約三千点(計約九万五千円相当)を盗むなど、深夜に国道沿いの靴や電気製品の量販店で盗みを繰り返していたという。

 同グループの中国人は福建省出身者などで構成。捜査をかく乱するため、犯行のたびに実行メンバーを二人ずつぐらい変えていた。また、周容疑者は、金に困った中国人留学生もメンバーに加えていた。松田容疑者に車の運転をさせ、犯行場所まで案内させていた。

 侵入方法は主にかぎを針金で開ける「ピッキング」という手口。盗品はブローカーを通じて売りさばいていたらしい。

 

 

 

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(1999.08.04毎日新聞)

中国人窃盗団の4人を逮捕 共犯1人を指名手配−−県警・伊勢佐木署など /神奈川

 「ピッキング」と呼ばれる特殊工具でマンションや事務所に侵入し、盗みを繰り返していたとして、県警国際捜査課と伊勢佐木署などは3日までに、中国福建省出身で住所不定、無職、陳運国容疑者(34)ら、中国人窃盗団のメンバー4人を窃盗容疑で逮捕、共犯の中国人男性(31)を同容疑で指名手配し、行方を追っている。

 調べでは、陳容疑者らは、今年6月19日午後9時ごろ、横浜市南区前里町のマンションの会社員(24)方に侵入し、計13万円相当のショルダーバッグなど6点を盗んだ疑い。

 この窃盗団は、ピッキングと呼ばれる特殊な工具を使って、鍵(かぎ)を開け、同市内や東京都内の自動車販売会社やマンションに侵入、現金や貴金属を盗んでいた。供述や犯行の手口などから、一昨年の12月ごろから逮捕されるまでに約300件、被害総額約1億2000万円の窃盗事件に関わっていたとみられ、同課などで裏付けを急いでいる。

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(1999.06.02読売新聞) 

中国人窃盗団が空き巣「養成所」!? 豊島区のアジト捜索/警視庁

 ◆侵入用工具や練習用ノブ押収

 針金のような特殊工具でドアのかぎをこじ開けて侵入する「ピッキング」と呼ばれる手口で空き巣狙いを繰り返す中国人窃盗団を摘発した警視庁捜査三課と西新井署は、一日までに同窃盗団のアジトから、ピッキング技術の訓練用に使用したとみられるドアノブや工具類を大量に押収した。窃盗団メンバーの「養成所」とみられており、国内でこの種のアジトが確認されたのは初めて。同課では、ピッキング被害がさらに広がる恐れがあるとして、警戒を強めている。

 この中国人窃盗団は、先月上旬、東京・足立区内のマンション四階の会社員方に、特殊工具で玄関ドアのかぎをこじ開けるピッキングの手口で侵入、室内からネックレスなどを盗むなどしたとして、同署に摘発された。グループは運搬役の日本人一人と中国人六人で、窃盗や入管難民法違反の疑いで逮捕されている。

 その後、同課などで豊島区内のアジトを家宅捜索したところ、ピッキングに使われる金属製の特殊工具が数十種類と、何種類もの様々な形態のドアのノブが見つかった。ノブは、玄関のドアを想定したようにイスにくくりつけられ、かぎ穴に無数の細かな傷が付いていた。解錠の“練習台”になった形跡とみられる。

 これまでの中国人窃盗団の捜査では、本国で技術訓練を積み、日本へ密入国などの手段で潜入を図る“予備軍”の存在が確認されていた。

 同課によると、都内では数年前から、ピッキングによる盗難事件が急増、被害は三年前の十倍近くに達している。特に一般住宅のマンションを狙った事件は、今年だけでも約三百件に上っているという。

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(1999.05.29 読売新聞)

窃盗犯罪、進む“日中連携” 道案内、実行犯など分担 都内で摘発相次ぐ

 

 中国人と日本人が結託した窃盗団の摘発が、東京都内で相次いでいる。中国人のグループが、盗品の売りさばきルートを確保するため暴力団員と手を結んだり、盗んだクレジットカードで買い物をさせるため生活苦の日本人をスカウトしたり。泥棒の世界で進む“日中合弁”に、警察当局は警戒を強めている。

 足立区内の路上で今月十日、高級外車の車内に不審な中国人と日本人がいるのを、警視庁西新井署員が見つけた。調べると、近くのマンションで盗みをした直後と分かり、警視庁捜査三課と同署は、横浜市西区戸部本町、自称貿易商吉永正直容疑者(30)を窃盗容疑で、中国人二人を入管難民法違反(旅券不携帯)の現行犯でそれぞれ逮捕した。

 その後、仲間の中国人四人も同法違反容疑で捕まった。

 同課などによると、グループは、特殊工具でかぎを開ける「ピッキング」と呼ばれる手口で、マンションなどで空き巣を繰り返していたとみられる。中国人が盗みの実行役で、吉永容疑者は地理不案内の中国人に代わり、現場まで車を運転する役割だった疑いが持たれている。

 また、昨年から今年初めにかけ、首都圏で高級化粧品の盗みを繰り返していたグループが同課と深川署に摘発された。七、八人のメンバーで、化粧品などを店内から残らず盗み出す荒っぽい手口。被害は一都四県で約三十件、総額約三億円にのぼった。盗品の売りさばき役をしていた山口組系暴力団員も逮捕された。

 都心の繁華街の飲食店などで、イスや壁にかけた背広から財布を抜き取る「ブランコすり」でも、混成グループが暗躍している。

 同課などに今年二月摘発された日中の五人組は、中国人がJR新宿駅近くですり取ったクレジットカードを日本人に手渡し、日本人は駅内の旅行センターで新幹線の回数券などを購入、さらに回数券を金券ショップで転売する手口で、七か月間に約一億千万円を荒稼ぎしていた。

(1999.05.19産経新聞)

特殊工具使いマンション侵入 日中窃盗団7人逮捕 警視庁、自販機荒らしも追及

 

 ピッキングと呼ばれるカギを開けるための特殊な工具を使い、マンションに侵入する中国人を中心とした日本人との混成窃盗グループが警視庁捜査三課と西新井署に逮捕されていたことが、十八日までに分かった。家宅捜索で大量の五百円硬貨も見つかっており、捜査三課で自販機荒らしなどの余罪を追及している。

 捕まったのは横浜市西区戸部本町五〇、貿易商、吉永正直容疑者(三〇)=窃盗容疑=と、自称中国籍の無職、陳成愛容疑者(二七)ら中国人六人=いずれも入管法違反容疑(旅券不携帯)。

 調べによると、吉永容疑者らは今月十日午後三時半ごろ、東京都足立区梅田にあるマンションの会社員方の玄関をピッキングで開け、室内からネックレスなど貴金属五点(総額約十六万円相当)を盗んだ疑い。

 グループのうち、陳容疑者ら中国人二人も盗みの容疑を認めており、窃盗容疑で追送致する方針。

 関係先の捜索ではピッキングの工具のほか、盗品とみられる貴金属数点や大量の五百円硬貨が見つかった。吉永容疑者は運転役として陳容疑者らに雇われたとみられ、捜査三課で犯行グループの全容解明を急ぐとともに、同様の手口の窃盗や自販機荒らしの余罪があるとみて追及している。

 都内ではピッキングによる窃盗事件が激増。昨年一年間に千百六件の被害が発生しているが、今年はすでに四月末で千三十四件が確認されている。

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(1999.05.01読売新聞)

中国人「ピッキング」窃盗団 特殊工具でカギ開ける 訓練受け次々密入国

 「今、ピッキングの練習をしています。だいぶうまくなりました」。警視庁捜査三課が摘発した中国人窃盗団の東京都内のアジトから、こんな内容の手紙が押収されていたことが一日、わかった。「ピッキング」とは、針金のような特殊工具を使って、ドアのカギをこじ開ける侵入手口。その後の調べで、手紙は、中国に残った仲間が日本で逮捕されたメンバーに送ったものと判明したが、本国で窃盗訓練を重ねる“予備軍”の存在が新たに浮上してきたことから、同課では、同様の被害が広まる可能性が強いとして警戒を強めている。

 同課では昨年、衣料品店ばかりを狙って、背広などを大量に盗み出していた上海出身の中国人七人を窃盗容疑で逮捕。被害は一億円近くに上った。手紙は、このグループがアジトとして使っていた都内のアパートから発見された。

 中国人がグループのメンバーにあてたもので、「ピッキングはうまくなった。早く日本に行き、手伝いたい。いますぐでも大丈夫。日本に渡る金を送ってください」と、国内への潜入を図ろうとする内容だった。同課では、こうした“予備軍”が次々に密入国し、日本国内で新たな窃盗団を結成しているとみている。

 こうした「ピッキング」はこれまでは、日本人の常習窃盗犯がよく使う手口だったが、昨年後半から、この手口を使う中国人窃盗団が相次いで警視庁に摘発されるようになった。

 今年三月中旬には、複数のクラブが入居する東京・銀座の雑居ビルに侵入した中国人二人が築地署に逮捕された。二人は「ピッキング」の特殊工具を入れたケースを腰につけており、調べに対し、「来日後、名前を知らない中国人から手口を教わった。暗やみの中でカギを開けられるように何度も練習した」と供述したという。

 同課によると、都内の「ピッキング」被害は九六年は百一件だったが、九七年四百五十六件、九八年には千百六件、被害総額約九億五千万円と激増。今年も三月末で五百四十七件発生、すでに昨年の半分の被害が出ている。

 被害は、人目につきやすいマンションやアパートの部屋が多く、同課は侵入役や見張り役などに分担された複数犯によるものとみている。また、同じ時間帯に都内の数か所で被害が発生していることもあり、複数のグループが暗躍しているとみられている。

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(1999.02.22読売新聞)

飛んで火に入る窃盗団 中国人3人逮捕 50件空き巣容疑で/警視庁と巣鴨署

 ◆近所で警報誤作動→パトカーに大慌て→警報のビルへ逃走

 東京都内のアパートをアジトに空き巣を繰り返していた中国人の窃盗グループが二十二日までに、警視庁捜査三課と巣鴨署に逮捕された。グループは、アジト近くのビルで偶然、誤作動した防犯センサーを調べようとパトカーが駆け付けたところ、「自分たちを逮捕しにきた」と勘違いし、慌ててアジトから逃げ出したところを捕まった。

 逮捕されたのは王芸文(39)、呉章泉(25)、藩金忠(25)の三容疑者。

 調べによると、三人が住んでいたのは豊島区南大塚のアパート。今月一日夕、台東区根岸の自営業者男性の住むマンションに侵入、室内から現金約五万円や貴金属などを盗んだあと、アパートに戻った三人は、翌二日未明、サイレンを鳴らして駆け付けたパトカーに驚いた。

 実は、すぐ近くの雑居ビル内の建設会社の防犯センサーが誤作動したのを「不法侵入事件」と思った同署員が駆け付けたものだったが、アジトに潜んでいた三人は「逮捕に来た」と勘違い。慌てて、隣の民家の屋根伝いに逃げ、さらにビルの金網に飛びついて、下りようとした。ところが、そのビルがまさにセンサーが誤作動したビル。三人は下で待ち受けていた捜査員に建造物侵入の現行犯で逮捕された。

 一方、捜査員は当初、三人を建設会社に入り込んだ泥棒と勘違いしていたが、三人のアパートを捜索したところ、台東区内の自営業者のマンションから盗まれたものなど、盗品が次々見つかり、窃盗グループであることが分かった。

 グループは、手製の特殊工具でドアのかぎを開ける「ピッキング」と呼ばれる手口で、昨年春ごろからマンションを対象に、豊島、板橋、台東区内などで四十―五十件、被害総額約三千万円相当の空き巣狙いを繰り返していたとみられる。

 なお、防犯センサーが作動したのは、建設会社の社員が酒に酔って会社に入り込んだためだった。

 

 

 

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(1998.01.10読売新聞)

資金難で「組員窃盗団」 幹部が指示、余罪100件?

 

 暴力団幹部が組員を使って、都内の雑居ビルやマンションで盗みを働かせていたとして、警視庁捜査三課と原宿署は十日までに、指定暴力団松葉会系幹部、新井良幸容疑者(31)を窃盗容疑で全国に指名手配した。同課は、暴力団対策法の施行で資金難となったため、同容疑者らが組織的に盗みに手を染め、余罪は約百件に上るとみており、同署に捜査本部を設置して捜査している。

 調べによると、新井容疑者は昨年七月初め、東京・渋谷区内の雑居ビルに侵入し、会社事務所から預金通帳を盗み、同区内の都市銀行の支店で現金約六十万円を引き出した疑い。この事件ではすでに、別の暴力団員(24)が逮捕、起訴されており、周辺捜査の結果、新井容疑者が指示をしていたことがわかった。

 この暴力団員は、都内の会社事務所などで約十件の盗みを重ねていたことが判明。ほかにも、同一手口で、別の実行犯が目撃されていることなどから、同本部では、新井容疑者の指示で、暴力団関係者らが組織的に盗みを行った疑いが強いとみている。同課では、新井容疑者らが盗んだ金の一部を上納金に充てていた可能性もあるとみて、背後関係を調べている。

 また、新井容疑者らはカギ穴に工具を差し入れて施錠を解く「ピッキング」という手口を使っていたが、中国人窃盗グループのメンバーが盗みの手口を指南していたとの情報もあり、関連を捜査している。