都内のピッキング被害、昨年8月ピークに激減 読売新聞 H13.4.19

かぎ穴に金属工具を差し込んでかぎを開ける「ピッキング」使用の窃盗事件が、東京都内で昨年八月をピークに激減している。警視庁の捜査網に加え、防犯グッズやかぎの交換などが効果を上げているようだ。

同庁捜査三課のまとめによると、都内のピッキングによる窃盗や住居侵入事件は、九八年の千百六件から九九年には六千百十一件に急増。昨年は、全国の三分の一近くを占める一万千八十九件に上った。

このため同庁では、昨年九月に「総合対策本部」を設置するとともに、専従の捜査員も増員。通報後の現場到着時間を短縮するなどの捜査態勢を徹底し、昨年九月以降今年三月末までに二百八十五人の犯人を摘発した。

その結果、被害は昨年八月の千二百六十件をピークに減少し始め、先月は二百四十四件になった。  防犯意識の高まりも被害件数が急減した一因だ。かぎメーカー最大手の「美和ロック」(本社・東京都港区)によると、ピッキングに強いかぎの需要は、昨年十月ごろから急伸し、かぎを横に差し込むタイプは月百万個の注文が殺到。生産が追い付かない状態という。 都市型ホームセンター「東急ハンズ新宿店」(渋谷区千駄ヶ谷)でも、震動を感知して大きなブザー音を鳴らす簡易型警報器が、一か月で最高七百個以上も売れている。昨年十二月から今年三月までの交換用のかぎの売り上げは、前年同期比で十倍にも達した。

警視庁は「発覚を恐れる犯人にプレッシャーを与えている」とみている。

警察庁によると、都内に次いで被害の届け出が多かった神奈川や千葉、埼玉の近県三県でも、昨年九月以降、被害は減少している